家づくりのポイント

2024.01.12

注文住宅の失敗4:屋外での失敗

注文住宅を建てる際、室内のデザインや間取りに注力しがちですが、屋外の設計や設備にも十分な配慮が必要です。屋外空間の設計ミスは、日常生活の快適さや利便性に大きな影響を与えることがあります。ここでは「屋外」でよくある4つの失敗例とその対策をご紹介します。


1. 駐車スペースの設計ミス

失敗例:

  • 駐車スペースが狭すぎてドアの開閉が難しい
  • 来客用の駐車スペースが確保されていない
  • 冬季に雪かきがしづらいレイアウト

対策:

  • 車のドアを完全に開けられる広さを確保する(1台あたり最低3m×6mが目安)
  • 来客用の駐車スペースを確保するか、近隣の駐車場を利用できるようにする
  • 雪かきや除雪機の通路を確保し、排雪スペースを事前に考慮する

2. 玄関アプローチの設計ミス

失敗例:

  • アプローチが急勾配で冬に滑りやすい
  • 雨の日に水がたまりやすい構造
  • 夜間に照明が不足し、暗くて危険

対策:

  • 勾配は緩やかに設計し、滑りにくい素材を使用する
  • 排水設備をしっかりと設置する
  • 夜間用のセンサー付きLED照明を設置する

3. 庭やテラスの活用不足

失敗例:

  • プライバシーが確保されておらず、隣家や通行人の視線が気になる
  • 庭の活用方法が明確でなく、雑草だらけになる
  • 日当たりや風通しが悪く、快適に過ごせない

対策:

  • 目隠しフェンスや植栽でプライバシーを確保する
  • 使用目的(家庭菜園、BBQ、子供の遊び場など)を明確にする
  • 日照や風通しを考慮して配置する

4. 雨樋(あまどい)や排水設備の不備

失敗例:

  • 雨樋の排水が不十分で、玄関や駐車場が水浸しになる
  • 排水口が雪で塞がり、水が流れない
  • 屋根からの落雪で設備が破損する

対策:

  • 雨樋のメンテナンスがしやすい設計にする
  • 冬季に排水口が塞がれないよう工夫する
  • 屋根の落雪防止設備(雪止め金具など)を設置する

まとめ

屋外の設計は、見た目だけでなく、機能性や安全性が非常に重要です。北海道のような雪国では、特に「雪対策」が欠かせません。駐車スペース、アプローチ、庭、排水設備など、屋外空間の計画は室内と同じくらい慎重に行いましょう。